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医院ブログ

女性ホルモンと歯みがきの関係

2022年10月20日


女性の身体は卵巣から分泌される、2種類のある女性ホルモンが影響しやすいことをご存知でしょうか?
それらはプラスに作用することもあれば、マイナスに傾くこともあります。口腔内の状態とも密接に関わってくるので、日々のブラッシングで歯垢を取り除くことも重要なポイントになるでしょう。

 

ずっと続く「ホルモンの波」とは?

まず、冒頭でお話しした女性ホルモンとは「エストロゲン」という卵巣ホルモンと「プロゲステロン」という黄体ホルモンの2種類です。


女性ホルモンには、次のように大きな周期が存在します。

①思春期…卵巣が働き始める時期
②性成熟期…ホルモンの分泌が安定する時期
③更年期…分泌量が低下して閉経に向かう時期
④老年期…分泌がなくなったあとの時期
ステージごとにホルモンの活動は変化しており、発症しやすい病気やトラブルもそれぞれ異なります。


正常に卵巣が働いている場合は30日前後の周期で分泌の波が訪れるため、次のように「月単位の周期」も存在することを知っておきましょう。


①月経期…子宮内膜が剥がれ、出血により排出される(2種類のホルモン量は最も低下)
②卵胞期…卵胞ホルモンの量が少しずつ増加し、排卵の準備が進む
③排卵期…育った卵胞から卵子が出て、分泌量のピークを迎えた卵胞ホルモンが少しずつ低下する
④黄体期…子宮内膜が妊娠に適した状態となり、2種類のホルモンが急激に変動するつまり女性の心身の状態は月単位で変わり、PMSなどによって日常生活に問題が出るほどの体調不良に陥る方もいます。

 

口内環境に悪影響を及ぼすって本当?

きっと女性の多くが、定期的な体調の変化や月経に対してマイナスの感情を抱いています。男性に不調を理解してもらえず、イヤな気持ちになることもあるでしょう。


ただ、そのような周期があるということは、卵巣が正常に働いていることを意味します。栄養バランスの乱れや過労といった負担が脳や身体にかかると、月経周期が乱れて「身体のSOSを表すサイン」になってくれるのも利点といえます。
男性に比べて女性の方が、突然死が少ないというのは、女性ホルモンに身体が守られているからかもしれませんね。
また卵胞ホルモンは、高血圧や高脂血症、糖尿病といった生活習慣病を発症しにくくすると言われています。閉経後にコレステロール値がグッと上がりやすいのは、卵胞ホルモンの働きがなくなるためなのです。ほかにも肌のハリやうるおいを保ったり、骨密度の低下を予防したりする効果が期待できます。


…と、ここまでプラスの効果について色々と解説しました。
ただ残念ながら、口腔環境にはプラスに働くとは限りません。
というのも、歯周病菌の中には「プレボテラ・インターメディア」という、卵胞ホルモンを栄養として繁殖するものが存在します。つまり女性の方が、歯周病が進行しやすいのです。またこのホルモンは、歯肉を形成する細胞を標的とします。活発に分泌される20~40代は特に、口腔ケアを徹底しなければ口腔トラブルを起こしやすくなるでしょう。


特に注意してほしいのが、妊娠期の口腔ケアです。妊娠中は女性ホルモンの分泌量が、通常の10~30倍も増加すると言われています。そのため歯周病のリスクが高まり、それが原因で早産や低体重児を出産する可能性も示唆されています。
歯周病は歯垢のない清潔な口腔内では繁殖しないため、日々のブラッシングで徹底的に取り除くことが重要です。
ただ手磨きだけでは半分程度の歯垢しか除去できないので、必要に応じてデンタルフロスや歯間ブラシ、電動歯ブラシなどのアイテムを併用してください。


「どれを買えばいいかわからない」
という方には「システマ音波アシストブラシ」がおすすめです。

超極細毛と音波振動が歯周ポケットの奥に潜む汚れを掻き出せるので、清潔な口腔状態をキープできるでしょう。
毎日使用するのが面倒な方は、排卵日付近と月経開始1週間前~当日だけでもOKです。


毎日の口腔ケアはつい疎かになりがちですが、日頃から丁寧かつ入念に行なって清潔な状態を維持しましょう。
正しい口腔ケアの方法がわからない場合は、かかりつけ医に相談してくださいね。

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