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医院ブログ

高齢者は虫歯になりやすいの?

2023年1月30日


大人になってから、歯科治療を受ける機会が減ったという認識はありませんか?
幼少期に比べて口腔トラブルが減少したというのは、あながち間違っていません。ですが高齢になるにつれて、むし歯になるリスクが少しずつ上昇します。
その理由や対策について、今回は詳しくお話しします。

 

高齢者の罹患リスクが高いのはなぜ?

考えられる理由は次の4点です。

 

1.歯周病の罹患リスクが高いため

歯の根、つまり歯と歯茎との境目にできるむし歯を「根面う蝕」と呼びます。加齢や歯周病による歯茎の後退が主な原因で、高齢者に多い疾患です。露出した根の部分が、細菌に蝕まれてしまうのです。ちなみに一度侵蝕されるとあっという間に進行するのは、根の部分はエナメル質で覆われていないからです。
これまで健康だった歯のみならず、治療歴のある歯にできる可能性もあるので気を付けましょう。
鏡でチェックした際に
「前よりも歯茎が下がった気がする…」
と感じた方は、リスクが徐々に上昇しているかもしれません。歯茎の後退は知覚過敏も引き起こす恐れがあることも踏まえ、定期検診でよく確認してもらいましょう。

 

2.唾液分泌量が減っていくため

唾液の分泌量が低下すると、口腔内が渇きやすくなります。高齢者にドライマウスの方が多いのは、年齢を重ねるにつれて口周りの筋肉を動かさなくなるためです。またストレスの蓄積や持病による影響も、無関係とは言い切れません。
唾液が減少すると、食物残渣が口腔内に留まりやすくなります。また初期段階のむし歯を再石灰化する働きが追い付かず、結果としてむし歯を招いてしまいます。
就寝前などリラックスした状態で、唾液腺を適度にマッサージしましょう。顎や耳の下をやさしくほぐせば、唾液の分泌が促されるはずですよ。

 

3.補綴物の内部でむし歯が再発するため

過去の治療歯が再びむし歯になることを「二次むし歯(二次カリエス)」といいます。年齢は関係ありませんが、時間の経過とともに再発の可能性が高まるので注意が必要です。
このような症状が出た場合、以前の補綴物を外したあとに歯を大きく削ります。再び詰め物や被せ物をして治療は一旦終了ですが、状況次第で根管治療や抜歯を強いられる可能性もあります。
なお、以前の治療で抜髄を行っている場合は再発時に痛みが生じません。一見メリットのように思えますが、裏を返せば「進行するまで気付けない」ということです。最悪の場合、抜歯が必要になるケースもあることを知っておきましょう。
健康な歯を少しでも長持ちさせられるよう、予防に励むことが大切です。

 

4.加齢によってエナメル質を徐々に失うため

歯の表面はエナメル質で覆われていますが、外的刺激や加齢によって徐々に擦り減っていきます。酸によるう蝕が進行しやすくなり、短期間で歯が蝕まれてしまうでしょう。
ちなみに外的刺激というのは、強いブラッシングや悪習癖などのことです。日頃の生活習慣を見直し、できるだけエナメル質を残せるよう努めましょう。

 

むし歯の再発を防ぐには?

ミュータンス菌を始めとした細菌が、口の中で繁殖して歯を溶かすのがむし歯の仕組みです。
患部を削って詰め物や被せ物をしても、細菌が口腔内に残っていると別の場所で再発します。
予防をするには、口腔内へいかに細菌を残さないかという点が重要になります。日々の口腔ケアを徹底し、丁寧なブラッシングで口の中に食物残渣を残さないよう努めましょう。
過去に治療をした歯は、特に丁寧に磨いてほしい部分の一つです。歯と補綴物との境目は汚れが溜まりやすいので、しっかりと取り除きましょう。歯間や、歯と歯茎の境目も見逃せないポイントです。デンタルフロスや歯間ブラシを併用して、確実に汚れを落とすことが大切です。
さらにフッ素が配合された歯磨き粉やマウスウォッシュを用いて、歯質強化を図るのもおすすめです。
3~6ヶ月に一度は歯科医院で定期検診を受け、口腔内に異常がないかどうかチェックしてもらってくださいね。また専用の機器で汚れや歯石を除去してもらえるので、清潔な口腔状態を保つためにも有効です。
まずはかかりつけ医へ連絡し、歯科検診の予約をとってはいかがでしょうか?
年齢を重ねても健康でいられるよう、今からできることに取り組みましょう!

 

まとめ

高齢者がむし歯になりやすい理由の一つに「加齢に伴う組織の衰え」があります。
歯茎が下がって根が露出すると、口腔トラブルだけでなく知覚過敏も引き起こしやすくなります。うまく咀嚼できなくなることで脳への刺激が低下し、認知症になるリスクも否定できません。
こうした悪循環を招かないためにも、健康な口腔状態をキープしましょう。日々の口腔ケアと並行して、定期的に検診を受けることが大切なポイントです。

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