口内ケアをすれば口臭は予防できる?
舌の表面を綺麗にする
舌の表面に発生している舌苔を取り除き、口臭を予防する舌のクリーニングがあります。保険適用外のクリーニングに入っているケースもありますが、オプションや単独のメニューとしている歯科医院も多々あります。舌クリーニングの治療費も歯科医院によって違いますが、1500円程から行うことができます。
口内以外の原因の可能性もある
歯のクリーニングを実施することで、大半の場合口臭の軽減と予防の効果を見込めます。しかし、全ての口臭を歯のクリーニングで取り除くことが可能というわけではありません。口の臭いには胃や腸といった内臓の症状から発生するケースもある為、この様な口内以外に要因がある口臭では、歯のクリーニングを受診しても改善効果はあまり見込めません。歯のクリーニングで口臭が取り除けるのは、口内に要因がある口臭だけに限定されます。
保険が適用できるケアの場合
口臭をケアする目的では無い場合ですが、歯周病の治療の一部としての口内ケアの場合、健康保険の枠内でクリーニングを施すことが可能です。費用は、1回数百円から千円程度と抑えることが可能ですが、ケアの内容が限られたり、複数回の治療が必要な場合があるなどデメリットの部分もあります。
保険が適用できないケアの場合
健康保険の適用を受けることが出来ない歯のクリーニングはPMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)と言われることがあります。保険適用の歯のクリーニングと比べると費用は多く必要ですが、内容が豊富で、一回の施術で口内の汚れを隅々まで取り除くことができるというメリットがあります。PMTCのケア内容や価格は歯科医院によって異なりますが、一般的に数千円から1〜2万円と言われています。
口臭予防に繋がる理由4選
①歯周病を未然に防ぐことができる
歯の表面に歯石が形成されると、それを起点に歯周病菌が増殖を開始し歯周病が進んでいきます。歯周病菌はメチルメルカプタンと呼ばれ、腐っているタマネギのような不快感がある臭いを発生させます。定期的な口内ケアをすることによって歯周病を防ぐことが、そのまま口臭を取り除くことにも繋がっていきます。
②歯茎の炎症の予防に繋がるから
歯の表面についたプラークが固まり歯石になると周囲の歯茎に炎症が発生し、腫れや出血に繋がるようになります。この症状が進むと、出血によって血の臭いや、腫れた歯茎から発生する膿などの臭いが口臭を発生させます。この様な嫌な口臭を予防する為にも、歯のクリーニングが必要不可欠です。
③プラークを取り除けるから
口内に残留した食べ残しや汚れに、細菌が繁殖してできるプラークは、歯周病や虫歯の要因になることは広く認知されていますが、実はこのプラークは口臭の要因にも繋がります。ブラッシングで落としきれなかったプラークが蓄積されて時間が経過すると、発酵により硫化水素などといった特有の臭いのあるガスを放出します。このガスが口臭を生み出す原因と言われています。
④専門家によって丁寧に歯石を取り除ける
ブラッシングで取り除けない汚れに雑菌が増殖して形成されるプラークですが、これを長期間そのままにすると、唾液中のミネラルなどと繋がって固まり歯石に変わります。この状態になると、どんな力強くブラッシングを施しても、自分自身の力だけで除去することはほぼ出来なくなります。
歯石が付着した歯の表層は、ザラザラとしていて更にプラークが付着しやすい状態になり、口臭を悪化させる要因になります。この状態まで進行すると、歯科医院で口内ケアをして取り除くしかありません。