マウスウォッシュは爽快感を実感すること、口臭の予防や虫歯の予防にもなるために使用している人が多いのではないでしょうか。ただし、このマウスウォッシュの使い方を意外と知らない人が多いのが現状です。マウスウォッシュの使い方が異なれば、全く口臭や虫歯の予防の効果は得られないため、是非一度その正しい使い方を確認してみてはいかがでしょうか。もしも患者様が、ブラッシング前にマウスウォッシュをする、ブラッシングの代わりにマウスウォッシュを使うという理由なら、それは大きな間違いである場合もあります。是非、正しい使い方を身に着けてください。
マウスウォッシュの目的について
口臭の予防や殺菌ができる
マウスウォッシュは歯周病や虫歯などを治療する医薬品ではありません。歯周病や虫歯などの症状は歯科医院で治療をする必要があり、マウスウォッシュには治療する効果はないと言われています。この点については、歯磨きで虫歯や歯周病を治療できないのと同じです。マウスウォッシュは、一般的には口内の雑菌を殺して、虫歯や歯周病、口臭をケアする働きがあります。そして、口の中の雑菌を死滅させるため、口内炎等の細菌の繁殖によるトラブルのケアには推奨しています。
マウスウォッシュの注意点2つ
①マウスウォッシュの回数に気をつけよう
唾液で口内を満たした方が歯周病や虫歯の防止になるため、マウスウォッシュを沢山使用して口の中の唾液を追い出し過ぎることにも気をつけましょう。
口腔内には、多少の数であれば害のない、または、口腔内に必要な常在菌も存在しております。マウスウォッシュを沢山することはその常在菌までも取り除いてしまうため、口内環境を悪くしてしまう要因になります。マウスウォッシュを使用する場合、多くても1日2〜3回ほどに留めましょう。
②ブラッシングは別途行いましょう
マウスウォッシュは、ブラッシングの代用になるものではありません。口腔内の雑菌を取り除く効果しかないので、歯にこびりついている汚れや、歯垢などはブラシ等を使って落とす必要があります。
マウスウォッシュをした場合でも、歯の間に歯垢や食べ残りがあれば、それらから細菌が繁殖してしまいます。数十秒間ほどうがいをするくらいでは、歯垢や歯と歯の間の汚れなどは除去することは出来ませんので、しっかりとブラッシングを行いましょう。マウスウォッシュは、ブラッシングと合わせることで虫歯などの問題を防止することになります。ただし、ブラッシングをしなければ歯周病や虫歯は防げない理解しましょう。
マウスウォッシュの使い方
舌を綺麗にしてから使用しましょう
舌にくっ付いている真っ白い苔状のもの「舌苔(ぜったい)」には、細菌や汚れが付いている可能性も大きいです。歯垢のように、この舌苔から菌が繁殖する可能性があるため、舌苔も落としてからマウスウォッシュを使うことをお勧め致します。舌苔を削ぎ落とす為には、舌苔専用のブラシを使用しましょう。通常の歯ブラシなどで擦ると傷が付いて舌苔が進行したり、その他の口内の問題に進展する場合がありますので、注意が必要になります。
歯垢を除去してから使用しましょう
口腔内の細菌を綺麗に除去してくれるマウスウォッシュは、まず、歯垢を取り除いてから使うのがおすすめです。歯をブラッシングする前に使用する方もいますが、それでは効果が期待出来ません。
理由は、マウスウォッシュをする目的は口腔内の細菌を殺菌することだからです。歯垢などの塊には菌が数多く付着しており、そこから菌が繁殖することで歯周病、虫歯などのトラブルに進展します。つまり、前もって歯垢を削ぎ落とし、原因菌を少しでも減少させてからマウスウォッシュを使用することが一番効率的な手段といえます。できる限り口の隅々までマウスウォッシュで殺菌できるようにするほうが、マウスウォッシュをするメリットを一番実感できるのです。