今回も引き続き「30代からの歯列矯正」をテーマにお話しします。
メリットについて重点的に解説するので、口元にコンプレックスがある方はぜひ参考にしてくださいね。
成人矯正で得られるメリット
成人矯正には、大きく分けて次の2つの魅力があります。
1．口元の審美性を高められる
乱れた歯列を整えることで、口元のコンプレックス解消につながります。
会話や笑顔の際にガタついた歯がのぞくと思うと、引きつったぎこちない表情になるはずです。歯列が整うことで外見が改善され、自信がついてナチュラルな笑顔が出せるようになるでしょう。
また不正歯列の影響で、舌の動きや滑舌に問題が生じているケースも少なくありません。
舌足らずな発語は相手にネガティブな印象を与えることもあり、不特定多数の人と関わる職業の場合は仕事の成果を左右する可能性もあります。
歯列矯正を行うことで歯間から息が漏れなくなり、舌が正しく機能して滑舌がよくなるでしょう。
2．口腔トラブルのリスクを軽減する
不正歯列で歯が重なっている場合、歯ブラシの届きにくさから磨き残しが生じがちです。食物残渣やプラークが溜まり、むし歯や歯周病のリスクがグッと高まるでしょう。
歯列矯正をすれば、毎日の口腔ケアがラクになり清潔な口腔状態をキープできるようになります。
また審美性の向上とともに美意識が高まり、これまで以上に口腔ケアに注力する方も少なくありません。口の中に食物残渣が残りにくくなり、口腔トラブルになるリスクを抑えられるでしょう。
成人矯正を始める適切なタイミングとは？
いつから開始しても、決して遅すぎるということはありません。ご自身のモチベーションや予定と相談しながら、適切なタイミングでスタートしましょう。
1．スケジュール調整がしやすいとき
歯列矯正は定期的な通院をともなうため、スケジュールの調整が必要不可欠です。
症例のほとんどが数年単位にわたる治療となり、部分矯正であっても半年程度はかかるでしょう。
仕事の予定を長いスパンで確認し、比較的余裕のあるタイミングで始めるのがおすすめです。
また装置は常時付けておくことになるので、不特定多数の人と関わったり人目に付いたりする職業の方はスケジュールの調整が必要です。
ちなみに治療中の見た目を気にして装着を怠ると、当初の計画通りに歯が移動しなくなるので注意が必要です。
先を見通してスケジュールを調整するか、目立ちにくいマウスピース矯正の選択をぜひ検討してください。
2．口元の悩みを解消したいとき
「口を開くとガタガタの歯が見えるので、ぎこちない表情になるしストレスが溜まる」
「歯が重なっていてブラッシングしにくい」
このような口元の悩みを、なんとかしたいと思ったときが治療をスタートするベストのタイミングです。
コンプレックスを抱えたまま過ごしていると、心理的な負担や口腔トラブルを招きかねません。
思い立ったときに治療を開始して、審美性や機能性を高めましょう。自分自身に自信が持てるようになり、仕事や人間関係といった多方面にプラスの作用をもたらすかもしれません。
整った清潔感のある歯列を手に入れて、これから先の人生を豊かなものにしましょう。
まずはかかりつけ医で相談を！
30代で歯列矯正をスタートするとなると、治療中の見た目の問題を気にする方も多いはずです。
また装置を付けて過ごすことに対して「不便そうだ」と思い、治療に踏み切れない方もいらっしゃるかもしれません。加齢とともに環境の変化を嫌がるようになるのは、多くの人に共通するポイントです。
歯列矯正を始める時期についてお悩みの方は、かかりつけ医に相談してみましょう。
治療への要望や、仕事の予定との兼ね合いを確認したうえでベストの矯正方法や開始時期を提案してもらえるはずです。
最近は透明のマウスピース装置を用いた「インビザライン」を取り扱う歯科医院も多く、他人に気付かれることなく治療を進めることが可能です。
ご自身の考えだけで断念する前に、まずはかかりつけ医へ相談することをおすすめします。たった一度きりの人生ですので、後悔のない選択をしましょう！
まとめ
乱れた歯列を放っておくと、不自然な表情や滑舌の悪化などさまざまな悪影響を及ぼします。
加齢とともに骨は硬化するので、小児矯正ほど円滑には歯を動かせないでしょう。
しかし近年は、さまざまな矯正方法が普及しています。年齢を諦める理由にするのはもったいないので、審美性や機能性を高めたい方はぜひ治療を前向きに検討してください。
まずは信頼のおけるかかりつけ医に、相談してみるのがおすすめです。
