今週は横浜にて放射線やCT撮影に関しての講演に参加しました。
最近は東日本大震災の影響もあり、皆さん特に被爆ということには敏感になられているかと思います。
今回は大阪大学の放射線科の専門家より、歯科や医科で扱う放射線治療や、診断のための機器について、また食べ物や日常での放射線との関わりまで多岐にわたりお話を頂きました。
そこで感じたことは、日本で浴びる放射線はどんなものであれ、ほとんど気にする事はないんだな、ということでした。
(もちろん福島原発の立ち入り禁止エリアなどは別かと思いますが・・。)
日本で生活すると平均して1年間で2・1ミリシーベルトという単位で放射線を浴びているのですが、ブラジルでは10ミリシーベルト、イランでは100ミリシーベルトも浴びている地域があり、それでも何の影響もでていません。
対して歯科用X線写真での被爆は小さなものでは0・005ミリシーベルト、大きなレントゲンでも0・010ミリシーベルト、CTでさえも0・070ミリシーベルトです。
ちなみに日本からアメリカまで飛行機で行くと0・1ミリシーベルトの被爆を受けますので、それと比較しても歯科での被爆なんて日当りが良い場所を散歩した位の影響しかないことがわかります。
逆に怖くなったことは、毎日3合以上の飲酒や喫煙者のがんのリスクはなんと!
1000〜2000ミリシーベルト浴びているのと同等のがんのリスクだということです!これは国立がんセンターで調査され、環境省から発表されているものなのですが、よっぽど被爆よりもがんのリスクが高いことがわかります。
いかにこれまでの被爆のイメージが知らないことへの恐れだったのかを痛感させられ、とても書ききれないくらい勉強になる1日でした。
写真はまったく関係なく、記念の中華街のものです(^^)